◎必要機材
“SCS工法”の施工のメリットは複数ありますが、そ
の一つとして機材費が掛からない点が上げられます。
通常の床清掃に使用する機材があれば大半の要望
に答えることが出来ます。 例外は、水道設備の無い
歩道や広場の施工には貯水タンクが必要な事です。
この点は事前によく確認する必要があります。
通常の作業では処理剤と右の画像にある器具類が
あれば殆どの作業が出来ます。(画像の他にも清掃
用具は必要です。)
水道用ホース ホース止金 散水用グリップ
塗装用ローラー 処理剤バケット 水切り
シダデッキブラシ 洗車用ブラシ スポンジ
ナイロンタワシ スクレーパー ビニールテープ
養生用ビニール 針金 工具類 作業着類
◎作業の流れ
1.動植物の移動、酸性液で変化し易い隣接部材と
偏光ガラス、金属類の養生。
※浴室・プール・他で排水切替がある場所では
排水側にセット。
2.大きなゴミをどかして対象場所全体に散水する。
3.タイル表面に溜まった水を水切りで処理してから、
塗装用ローラーで処理剤を全面にムラ無く塗布。
4.夏場で5分おき、冬場で10分おきに効果を確認。
5.確認後シダデッキブラシで水を撒きながら全面を
擦り、掃除を兼ねた効果確認をする。(手に伝わ
感覚で直ぐにわかります。)
6.滑る感じのある場所に再処理をして再度確認。
7.全体を十分な水で何も残らない様に洗い流す。
※以上、通常業務で床清掃を していれば、説明と
マニュアルだけで 簡単に出来ます。
◎参考資料
処理剤使用量
床面の処理剤1s当りの標準的施工量は12uが基準ですが現場状況により異なります。 又、壁面洗浄の場合は
3倍程度に希釈して使用するためロス率を考えて原液1キログラム当り25u程度を目安に使用します。
尚、処理剤の比重はほぼ〔1〕で、1キログラム=1リットルと考えます。
施工効率 (施工場所、作業条件により難易度が変わり作業効率も変わります。)
1. 歩道・広場などで養生や物の移動がない場合では、1日1人当り150u前後が可能です。(2名作業の場合)
2. 若干の養生、物の移動が伴う場合は1日1人当り100u前後が可能です。
3. シャンプー、石鹸カスなどが強固に付着している場所。 温泉などでアルカリ成分の多い泉質の場所では、
70u程度が目安になります。
4. プールサイドなどで消毒用塩素成分(カルキ)が影響して汚れが発生している場合、汚れの除去に再処理が必要な
ケースが多いため70u前後が施工目安になります。
※ 現場状況により人数を調整することで作業効率が変わります。(処理剤使用量も同じ)
防滑効果
対象部材、履物の種類、歩行スピードなどの条件により異なりますが、目安として歩行速度時速2〜3kmで未処理
場所の3倍から3.5倍の滑り摩擦抵抗の向上、時速5キロで2.5倍から3倍前後、時速10キロ以上では殆ど変化
が無く2倍程度に固定されます。 ※タイルと石材では異なります。この数値はタイルの場合です。
◎標準施工量
屋外床部の施工で平均的作業条件の場合1人1日100uから150uの施工が目安になりますが、80uに対して1人の
計算で見積りを出します。